2021年10月19日開催

中東ミニウェビナー       

『脱炭素潮流と湾岸産油国~イスラム金融は影響力を持てるか~』

中東湾岸諸国では、脱炭素への対応が徐々に進む一方、資源開発に必要な資金調達に支障が出ることが懸念されています。こうしたなか、1970年代以降のオイルマネーを背景に拡大しているイスラム金融が、資源関連融資にどのような対応をとっていくのか注目されます。本ウェビナーでは、地域の専門家をお招きし、中東湾岸諸国の脱炭素への対応とイスラム金融の動向を議論しました。 

パネリストによるプレゼンテーションでは、保坂氏より、中東湾岸諸国の気候変動対応について、特に先行しているアラブ首長国連邦とサウジアラビアの例や、湾岸地域のエネルギー転換について説明されました。次に、九門氏より、中東湾岸地域のイスラム金融の現状と、サウジアラビアを例として産油国の資金調達の現状について報告がありました。最後に、藤澤氏より、サウジアラビアのエネルギー転換戦略、水素戦略など、現地動向の紹介がありました。 

パネルディスカッションでは、①産油国の脱炭素・脱石油に向けた政策のスピード感等をどうみるか、②ファイナンス面の障害をイスラム金融が乗り越えていくに際してのポイントや、投資家の目線と投資を受ける側の対応、③現地の脱炭素化に向けたプロジェクトの動向や、日系企業が注目すべき点、等について活発な意見交換が行われました。パネリストからは、イスラム金融が地場の実情に沿った地産地消型のファイナンスを行える可能性があること、現地政府・企業によるイスラム金融拡大の動きがあること、日本から産油国に対して将来に夢を与えられるようなプロジェクトの提案が必要では、といった指摘がありました。 

 

日時

2021年10月19日(火曜日午後3時 ~ 午後4時(日本時間)

              午前9時 ~ 午前10時(リヤド時間)

主催 公益財団法人 国際通貨研究所
言語 日本語のみ(英語の同時通訳はございません)
進行 講演 及び パネルディスカッション
アンケート こちらをクリックしてください

 

パネリスト(敬称略、順不同)

 

保坂 修司                         資料はこちら          日本エネルギー経済研究所 中東研究センター センター長

一般財団法人 日本エネルギー経済研究所 中東研究センター センター長。中東全域とくに湾岸地域を中心とする現代アラブ諸国の政治・経済をフォロー。ジハード主義の思想や運動、中東メディア論、ゲームやマンガ等のポップカルチャーなども研究。在クウェート日本大使館、在サウジアラビア日本大使館勤務。日本学術振興会カイロ研究連絡センター長などを歴任。日本中東学会会長。慶応義塾大学修士(東洋史)。

 

 

藤澤 宏明                         資料はこちら                                     三菱UFJ銀行 リヤド支店 支店長

三菱UFJ銀行リヤド支店長。1994年に三菱銀行(現三菱UFJ銀行)入行。東京、ロンドンで審査経験を経た後、東京で国際業務推進企画に従事。2017年にドバイでリヤド支店開設プロジェクトをスタートし、2018年10月のリヤド支店開店以降、現職。一橋大学卒業。

 

 

九門 康之                         資料はこちら                   国際通貨研究所 開発経済調査部 主任研究員

公益財団法人 国際通貨研究所 開発経済調査部 主任研究員。中東担当。東京銀行(現三菱UFJ銀行)で中東地域全般の営業企画、拠点運営を担当。カイロ駐在員事務所長、中東北アフリカ地域のアドバイザー(ドバイ駐在)などを歴任。2018年から現職。大阪外国語大学卒、ロンドン大学MBA。

 

 

モデレーター

 

岩岡 聰樹
国際通貨研究所 経済調査部 兼 開発経済調査部 部長

公益財団法人 国際通貨研究所 経済調査部 兼 開発経済調査部 部長。1996年東京三菱銀行入行(現三菱UFJ銀行)。経済調査室、ニューヨーク駐在、コーポレート・コミュニケーション部、企業審査部等を経て、2020年3月より現職。ロンドンビジネススクール修士。