当研究所のレポートを地域別、テーマ別に検索することができます

2024年1月30日開催

中国ミニウェビナー       

『減速する中国経済-中国のマクロ経済動向と貿易・投資の変化から読み解くデリスキングの実態-』

中国経済はゼロコロナ政策の解除後も、「内憂外患」が深刻化する状況にあり、短期的な成長率の押し下げに加え、成熟化の加速による中期的な潜在成長率の低下が懸念されています。

本ウェビナーでは、2023年の中国の景気動向について需要不足や不動産市場の実態を通じて浮き彫りにした上で、2024年の政策動向や景気展望、そして中長期的な成長見通しが示されました。貿易・投資に関しては、米中デカップリングに留まらず、グローバル経済における中国経済といった視座からデータの分析が行われ、昨今の中国の輸出入品目の変化については興味深い事実が明らかにされました。また、中国内外での中国企業や日米欧企業間の競争が変化していくなかで、同国経済の先行きについて安易な決めつけを排し、動態的かつ想像力を持って複眼的に見ていくことの重要性が指摘されるなど有意義な議論が行われました。 

日時

2024年1月30日(火曜日)午後2時~午後3時15分(日本時間)

            午後1時~午後2時15分(中国時間)    

主催 公益財団法人 国際通貨研究所
言語 日本語のみ(英語の同時通訳はございません)
進行 講演 及び パネルディスカッション

パネリスト(敬称略、順不同)

 

福本 智之       資料はこちら          
大阪経済大学 経済学部 経済学科 教授(元日本銀行国際局長)

1989年日本銀行入行。2000年在中国大使館一等書記官。2012年北京事務所長、2015年北九州支店長、2017年国際局審議役(アジア担当総括)、2020年国際局長を歴任、2021年日本銀行退職を経て、2021年より大阪経済大学経済学部教授に就任。株式会社経営共創基盤シニアフェロー、東京財団政策研究所研究員。1989年京都大学法学部卒業、1995年香港中文大学、1996年対外経済貿易大学留学、2008~2009年ハーバード大学ケネディ行政学院フェロー。中国の金融経済に関する業務、調査研究に長年携わる。近著に『中国減速の深層 「共同富裕」時代のリスクとチャンス』(日本経済新聞出版)。

 

 

真家 陽一       資料はこちら               
名古屋外国語大学 外国語学部 中国語学科 教授

1985年、青山学院大学経営学部卒業。2001年、日本貿易振興会(ジェトロ、現・日本貿易振興機構)入会。2004年4月、北京事務所次長(調査担当)、2009年1月、海外調査部中国北アジア課長、2014年4月より再度、調査担当次長として北京事務所に勤務。2016年9月より現職。2017年11月より日立総合計画研究所リサーチフェローも兼職。専門は中国のマクロ経済および産業政策、日本企業の対中ビジネス戦略。

モデレーター

越 和夫
公益財団法人 国際通貨研究所 専務理事

1985年3月東京大学工学部卒業、同年東京銀行(現三菱UFJ銀行)に入行。ペンシルベニア大学ウォートン校留学、国際企画部、ニューヨーク勤務などを経て、2012年よりユニオンバンク(サンフランシスコ)執行役員、米州統括部長を担当。2016年より三菱東京UFJ銀行常務執行役員国際部門副部門長、2017年より三菱東京UFJ銀行常務執行役員国際部門副部門長 兼 米州本部副本部長 兼 中南米総支配人、2020年より三菱UFJ銀行常務執行役員Deputy COO-I 兼 グローバルコマーシャルバンキング部門副部門長 兼 MUFG Americas Holding Corp. 取締役会会長を務めた。2022年6月より現職。