対外資産・負債残高統計

ある国の政府や居住者が他の国に対して貸付を行えば金融資産が増加しますし、非居住者が国内居住者発行の証券を買えばその国の対外負債が増加します。こうした増減についてはフローの国際収支統計に計上されますが、この対外金融資産・負債をある時点でストックとしてとらえたのが対外資産・負債残高統計です。同残高は当該年末時点の時価で評価されます。物価や為替相場の変化による評価替えを別にすれば、その増減は基本的に経常収支の黒字や赤字に対応します。例えば経常収支が黒字であれば、それに見合って対外資産残高が増加するか、対外負債残高が減少します。日本では経常収支の黒字を反映して対外資産が対外負債を上回るペースで増加してきました。対外資産から対外負債を引いた対外純資産は1990年代後半の平均は116兆円でしたが、2010年代前半の平均は319兆円と3倍以上に拡大しました。