実質金利

実質金利とは、普段我々が「金利」として捉えているもの(「名目金利」といいます)から期待インフレ率を引いたものです。企業が実際に投資を判断するときの材料となる借入にかかるコストは、この実質金利で計ります。名目金利が5%でもインフレ率が5%の国であれば実質金利はゼロなので、強い借入需要が起こり投資が盛んになります。同じ名目金利が5%でも、期待インフレ率が0%の国なら実質金利は5%となり、借入れや投資が抑制されます。ユーロ導入後の欧州では、インフレ格差を残したまま長期金利がほぼ完全に収斂してしまったため、スペインのように高成長、高インフレ国ほど実質金利が低くなり、さらに投資が起こるということが起こりました。ユーロ圏のこの特徴は今も不変です。