世界銀行

「世界銀行グループ」は国際復興開発銀行(IBRD)、国際開発協会(IDA)、国際金融公社(IFC)、多数国間投資保証機関(MIGA)、投資紛争解決国際センター(ICSID)の計5機関で構成され、そのうちIBRDとIDAを合わせて世界銀行(World Bank。以下、世銀)と呼ばれています。IBRDは1944年7月に国際通貨基金(以下、IMF)とともに設立が提案され、1945年12月に設立、1946年6月より業務を開始しました。IDAは1960年に設立されました。世界銀行グループに加盟するためにはIMFへの加盟が条件で、2018年7月現在、加盟国はIMF同様189ヵ国です。
世界銀行グループは2030年に向け、①極度の貧困(1日1.9ドル未満で生活する状態)の撲滅、②繁栄の共有の促進(各国の下位40%の所得層の所得引き上げ)、の2つの目標を掲げています。支援金の財源は、世銀が発行する世界銀行債(IBRD債)および加盟国からの出資金です。
世銀設立の当初の目的は、第2次世界大戦後の戦勝国を中心とした復興援助でした。やがてそれが一段落すると、その役割は途上国におけるプロジェクト単位での長期的な技術・経済的支援へと移り変わりました。一方、IMFの役割も、欧米や日本などによる変動相場制導入後はマクロ経済上の問題を抱える新興国・途上国への経済支援が中心になりました。活動分野が重なるようになったことから、両機関は協約(Concordat)をもとに、年次総会や合同開発委員会など定期的な会合からスタッフレベルの情報連携に至るまで、さまざまな場面における協力体制を構築し、効率的な共同支援を実現しています。