外国為替相場の表示方法とクロス・レート

外国為替相場の表示方法は、どちらの通貨を基準とするかにより次の2種類があります。
1つは「外国通貨建て」とよばれ、自国通貨1単位を基準に外国通貨で何単位に相当するかを表示する方式です。例えばイギリスでは、自国通貨であるポンド1単位、すなわち、1ポンドが外国通貨何単位に相当するかという形で為替相場を表示します。1ポンド=1.2758ドル、1ポンド=1.1425ユーロといった表示方法がそれです。アメリカ、ユーロ圏諸国、オーストラリアなどもこの方式で表示しています。
もう一つは「自国通貨建て」とよばれ、外国通貨1単位を基準に自国通貨で何単位に相当するかを表示する方式です。日本のように1米ドル=110円、1ユーロ=120円等と表示する方法がそれで、多くの国はこの方式を採用しています。
為替相場の表示方法をどちらにするかは、その国の慣習によるものです。

日本のように自国通貨建ての場合、注意すべき点は為替相場が動いた際の自国通貨の価値の読み方です。例えば、1ドル=100円から1ドル=110円というように自国通貨(円)の数値が上昇することは、自国通貨の価値が外国通貨(ドル)に対して低下したこと、すなわち円安(ドル高)を意味することです。逆に、1ドル=100円から1ドル=90円のように自国通貨(円)の数値が低下することは、自国通貨の価値が外国通貨(ドル)に対して上昇したこと、すなわち円高(ドル安)を意味します。

インターバンク市場では通常、対米ドルで為替相場を表示します。クロス・レートとは、異なる2通貨の対米ドル相場をもとに計算した、2通貨間の直接交換レートです。
例えば「ドルと円」および「ドルとユーロ」の為替相場が成立している時に、この2つの為替相場から「ユーロと円」の間の為替相場を計算することができます。「1ドル=90円」と「1ユーロ=1.35ドル」を計算すると(1.35×90=121.50)、クロス・レートとして「1ユーロ=121円50銭」が算出されます。