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各国の外国為替市場とその結びつき

各国の外国為替市場は為替取引が集中している都市の名前で、イギリスであればロンドン市場、アメリカであればニューヨーク市場などと呼ぶのが一般的です。東京を基点にした場合、1日の外国為替取引はニュージーランドのウェリントン市場からシドニー、東京、香港、シンガポール、そしてフランクフルト、ロンドン、さらにはニューヨークへと、時間の経過とともにその中心が移っていきます。
為替取引はパソコン、ワークステーション、その他の情報通信機器などを通し、24時間行われています。銀行にとっては24時間もの間、ずっと自己のポジションや顧客から委託されている売買の注文を管理していかなければなりません。このため大手の銀行では、外国為替取引を1つの拠点において24時間体制で集中管理する、あるいは、世界の時間帯の異なる複数の拠点で銀行全体の為替ポジションを交代で管理するなどの対応を行っています。
また東京市場、ロンドン市場などの異なる市場は独立してばらばらに動いているのではなく、例えば東京市場の金融機関は香港、シンガポール、ロンドン市場など海外にある金融機関とも直接取引をしています。
世界の為替市場はお互いに活発に取引をしながら休まず動き続けるダイナミックな市場なのです。